小泉八雲―ラフカディオハーン庭園、トラモア

小泉八雲―ラフカディオハーン庭園、トラモア

ダブリンから車で南に2時間、歴史あるバイキングの街ウォーターフォード(国内最古の都市)から10キロ程の古い海辺の町トラモアにこの素敵な庭園があります。西洋ではラフカディオ・ハーンで知られる小泉八雲の生涯を讃え伝えるためにこの庭園が造られました。

0.5ヘクタールの庭園はドラマチックにゆったりと広がるトラモア湾を見下ろす高台にあります。7歳のハーンが最後に父親に会ったのはまさにこの浜辺でした。養育者であった大叔母のもと、子供時代の一番幸せな時はトラモアで過ごした日々でした。ハーン少年はトラモアの海で泳ぎを覚え、その海を彷彿させる日本の焼津の海で後に自身の子供達に泳ぎを教えたのでした。ちなみに町の教会には大叔母の墓があります。

八雲のひ孫、小泉凡さんが2012年にトラモアを訪問されたことがきっかけで、この庭園の開発が進められました。成長した木々、岩から成る外観や流れる水などがすでにあった既存の庭園を利用しつつ新たに造園されました。異なる植栽スタイルで分けられる空間を通り、訪問者はハーンの素晴らしい人生の旅路を辿ることができます。少年時代を過ごしたビクトリア時代のアイルランドから、アメリカ、ギリシャ人母を偲んだ自然風の円形劇場、そして松江で小泉セツと結婚し子宝にも恵まれることになった日本へいたる旅。

園内にはさまざまな日本の草木が植えられ日本式建造物も見ることができます。またハーンが記したりした日本の民話などの要素もいくつか紹介されています。(子供たちの死霊の岩屋で―加賀の潜戸、浦島太郎等)。庭園としてはまだ若いですが、訪れた人々はすでにその美しさを堪能し、日本文化への新たな関心も芽生えています。松江市からは彫刻家、倉澤實氏作の八雲のブロンズ製レリーフが寄贈され、トラモアは同市と友好関係を築いています。この素敵な彫刻は庭園の「旅の終わり」に置かれています。
美しいビーチとドラマチックなクリフ・ウォーク(崖を歩く道)に加え、トラモアにはチャンピオンコース級ゴルフ場もあります。                          尚、ラフカディオ・ハーン庭園は”Ireland Ancient East-アイルランドいにしえの東部”に含まれています。